仕事をする人みんなへ
病気になるくらい仕事って大変なんです。8時間以上会社にいるんですから、辛い顔して仕事してると、ほんとにしんどくなってしまいます。だから、辛い仕事を少しでも楽にするにはどうしたら良いか、結構考えて生きてきました。
では、笑顔とまではいかないけど普通の顔して仕事するにはどうしたら良いか、できるやつと言わせるにはどうしたら良いか、それにはベースになる考え方があるんです。
慣れが必要ですが、できるようになると周りがよく見えてきて、自分の動きが変わってきます。
つまり、仕事の速度と品質が良くなります。速度と品質が良くなると、仕事が少し楽になります。
本質を考えるとは
仕事の苦を楽にする最初のステップとして、物の存在価値や事の実行理由といった本質を考える力を身につけましょうという提案です。
分かりきったことかもしれないけど、あえて考えることで物事への接し方、取り組み方が変わってきます。新しい発見もあったりします。
「本質を考える」を繰り返すと、考え方にパターンがあることに気付きます。このパターンを身に着けることが「本質を考える」の一番大切なことです。考える力って、思考パターンをいくつも身に着けることなのかなと思ってます。
そもそも、状況把握、予測、クレーム、トラブル、機械故障、部下からの相談、教育の行き詰まり、作業効率の突然のダウンなどなど、仕事ではネットで調べても回答を得られない出来事が山ほど出てきます。
ネットでは「知識」を得られても「知恵」はわずかしか得られません。
「知恵」というのは、考える事から得られます。だから考える力を強化しよ!って話で、つまり思考パターンをいくつも身に着けましょうという話に行き着きます。
考える過程の大事さ
最近USBメモリを使う機会があったのですが、その時USBメモリの形状が気になりました。デザインダサいんですよ、使ったやつが。それで、その時USBメモリのような記憶媒体がなぜあるの?存在価値は?って再考してみたんです。その頭の中で考えたことを、文字にしてみます。
記録するのであれば、外付けや内臓のハードディスク、DVDなどあります。クラウドに記録という手もありますね。じゃあ、USBメモリいらないじゃんということになりそうです。では整理して考えてみましょう。
まず、なぜ記録するのか → 後で見返す(後世に伝える)、他者に見せる!etc.etc.
後で見返すためなら、ハードディスクやDVDでいいじゃん!自分で見返すためなら、サイズあまり関係ない。ただし、エ〇や言えない趣味の記録先として価値あり。隠せるサイズ重要。他の人に見せるためなら、記録のあるところに来てもらうか、記録を渡すことになる。記録のあるところに来てもらうのは大変、めんどい。記憶を渡す方が手っ取り早い。記録してデータを渡すものがあると便利。メールは?扱えるデータ量が少な過ぎる。ハードディスクは?内臓は論外。外付けはかさばる、重い。
そうすると、持ち運び便利で、比較的容量が大きいものがあると良いな。DVDは?DVDに書き込むの大変。相手も再生装置持ってないとだめ。最近ノートパソコンについてないね。メールは?ラインは?添付容量がまだ小さい。(未だにメガかよ?!)5Gにならないとだめだよね。この先数年はダメそう。それと持ち運ぶというのは、小さければいいというわけじゃなくて、失くさないギリギリサイズ、小指くらいが最小なんだな。USBメモリって小指くらいだったな。
整理するとこんな感じ
データ量 :ハードディスクより少ないがDVDより多い
データ移動 :移動させやすい、ハンドリングが良い
機器とのやり取り:様々なデバイスとやり取りできる
これを満たす記録装置なのがUSBメモリで、意外と優秀なんですね。でもネット速度が上がればスマホで済んでしまうと思いませんか。ということは、USBメモリの衰退はネット速度に比例するのではないでしょうか。ただ、先の「隠しておきたい」「仲間内で密かに」というニーズがある間は、ある程度残るかもしれません。新規格のコネクタ規格が出てきたら、USBメモリって言わなくなるんでしょうね。typeCメモリ?新しいコネクタ形状出てくるんでしょうね。
いかがでしょうか。私はこの例題で三分掛かりました。分かりきっていることでも敢えて掘り下げることで、改めて理解が深まると思います。最近小学生に聞かれた例題なんですけど「挨拶は何のためにするのか」でした。私の回答は、「あなたとコミュニケーションする気持ちがありますよの宣言」です。合ってるような少し違うような。
仕事の話に戻しましょう。では、仕事の場合の例だとこんな感じでしょうか。答えが大事じゃなくて考える過程が大事なんです。ただ、みんなから賛同を得られる結論は大切にしてください。
・なぜ仕事をするのか
・会社とは何か
・なぜ部下がいるのか
・なぜ上司がいるのか
・なぜ部とか課とか係があるのか
・いまやっている仕事で一番重要なことは何か
・このプロジェクト意味ある?
・机は何のためにある?椅子は?
・管理者にとってパソコンとは? etc.etc.
本質を頭の中でこねてみよう
物事についてなぜなぜを繰り返して本質的なことに近づいてから行動すると仕事の迷いが減ります。
トヨタのなぜなぜ分析と同じようなものです。ただし、明確な答えがあるわけじゃないので、自己満足的ですが理論武装の一つです。この自問自答を繰り返すと、応用できるようになってきます。
先の例では、USBメモリの賞味期限、それに代わるガシェットなどを予測することもできます。
未来を考えることは、他者に先行することになりますから、本質の理解の後、いろいろなことに思い巡らすことは大切です。
本質を考える作業はめんどくさいですが、とても大切な作業です。
最初は書き出してもみても良いですが、頭の中で完結させるようにしてください。なぜかというと、結論に至るスピードが大切だからです。
時間というのはあるようでないものです。時間を作るためにも頭の中で完結させることはとても大切です。考えた本質は、手順や方法等の行動として現れたり、討論や対決の場で口頭で出てくるもので、記述したり、動画に残すことはほとんどありません。だから、頭の中で終わらせることが大切なんです。
「本質を考える」は、自分の行動を変える原動力になります。本質を理解して行動する人間は、仕事の効率や流れがとても良い人が多いように感じてました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。