「優秀な部下から突然、退職代行や口頭で離職を切り出された……」
近年、退職代行サービスの普及もあり、社員の突然の離職に悩む企業が増えています。
上司は部下の退職宣言に驚き、困ったことになった、退職する前に相談して欲しかったと思うでしょうが、残念ながらそれは上司として残念な考え方と言わざるを得ません。
部下はある日突然辞めるわけではありません。
退職を決意する前には、必ず共通のサイン(兆候)を出しています。
そのサインを認識できない上司は能力不足か、そもそも上司としてのセンスがありません。
今回は、離職直前の部下が見せる4つのサインをわかりやすく解説します。
優秀な部下が退職前に見せる「4つのサイン」
退職を考え始めるまたは決意した優秀な部下は、行動や発言に以下4つの変化があらわれます。
1 会社への不平不満を急に言わなくなる
以前は「もっとこうすべきだ」「今の体制では厳しい」と熱心に不満や意見を口にしていた部下が、急に何も言わなくなるのは危険信号です。
不満を口にするうちは「会社を良くしたい」という期待がありますが、完全に諦めた段階(諦め感・他人事化)に入ると発言自体をしなくなります。
2 仕事への前向きさ・提案がなくなる
会議や日常業務で新しい提案をしなくなり、「言われたことだけをこなす」状態になります。
これは、新しい業務や責任を引き受けると、いざ辞める時に引き継ぎが大変になり、辞めにくくなるからです。
定時退社が増えたり、心ここにあらずな状態が見られるようになります。
3 有給休暇(有休・半休)の取得が増える
有休や半休の取得頻度が急に高まった場合、転職活動(面接や面談)を行っている可能性が高いです。
また、身だしなみや服装、髪型に突然気を遣うようになるのも分かりやすい変化の一つです。
4 引き継ぎマニュアルを作成し始める
優秀な部下ほど、自分が抜けた後の現場の混乱を避けるために「業務マニュアル」や「引き継ぎ書」を自主的に作成し始めます。
「自分が抜けても回る状態」をあらかじめ整えることで、スムーズに退職交渉を進めようとする行動です。
兆候が見えた時点では「99%手遅れ」??
部下が上記のサインを出している場合、離職の意志は固まっており99%手遅れと言えます。
残り1%の可能性にかけて、「1on1」などで本音(給与・待遇、評価、人間関係などの不満)を引き出し、待遇や環境の改善を試みるかもしれませんが、基本的には「兆候が出たらアウト」と思ってください。
一度退職を決意した社員を引き留めるのはほぼ不可能だからこそ、日常的な対話や第三者の活用、柔軟な組織制度づくりを進めていきましょう。
