止まらない離職はリーダーが原因。部下から信頼されないリーダーに共通する「3つの特徴」

リーダー次第でチームの成果、離職率は大きく変わります。

信頼されないリーダーのもとでは部下のモチベーションは大きく低下し、離職につながっていきます。

今回は、部下から信頼されないリーダーについて、3つの大きなポイントに分けて解説します。

1.「心理的安全性」の低いチームを作っている

信頼されないリーダーは、チームの「心理的安全性」を軽視しているか、そもそも「心理的安全性」という概念を知りません。

心理的安全性とは、「誰からも避難や否定をされる不安を感じることなく、自分の考えや気持ちを率直に発言できる状態」を指します。

心理的安全性が低い組織ではメンバー以下の「4つの不安」を抱え、発言や行動を躊躇してしまいます。

①:無能だと思われる不安
  ツールの使い方などを尋ねると「仕事ができないやつ」と思われるのではないか。

②:無知だと思われる不安
  ビジネスマナーやルールを聞くと「こんなことも知らないのか」と思われるのではないか。

③:邪魔だと思われる不安
  議論の脱線や定義の確認で発言を止めると「邪魔な存在」と思われるのではないか。

④:ネガティブだと思われる不安
  懸念点やリスクを指摘すると「否定的な人物」と思われるのではないか。

※Googleの研究でも証明された重要性
Google社が行った「プロジェクト・アリストテレス」の調査(2012〜2016年)でも、「誰がチームにいるか」よりも「チームがどのように協力し合っているか(=心理的安全性)」が生産性を左右する最大の要因であると結論づけられています。

※心理的安全性=「ぬるま湯組織」?
「心理的安全性を高めると、仲良しこよしで成果が出ない『ぬるま湯組織』になるのでは?」という誤解がよくあります。
しかし本来の心理的安全性とは、成果を上げるために健全な意見の衝突(フィードバックや指摘)が率直に言い合える状態を指します。

2.アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)で物事を判断する

アンコンシャス・バイアス(Unconscious Bias)とは、過去の経験や知識、育った環境や価値観から生じる「無意識の偏見・思い込み」のことです。

悪意をもって差別や偏見を抱くのではなく、脳が「膨大な情報を効率よく処理しようとする働き(直感や自動化)」から生じる心理現象であり、誰にでも存在するのが最大の特徴です。

●アンコンシャスバイアスの具体例

「社長や上司の言うことは絶対である」
「定時で帰る社員はやる気がない」
「成果が出ていない社員の意見は正しくない」
「IT領域は若い人のほうが得意だ」
「事務職は女性に向いている」

アンコンシャス・バイアスは誰にでも存在しますが、これを強く持っているリーダーの下では、部下は大きく委縮し、ストレスを受けることになり部下の離職に直結します。

さらに似たような考え方の人ばかりが集まり、異論や新しい提案が出にくくなります。
結果として組織の硬直化を招き、イノベーションが生まれにくくなります。

3.「プロセス」と「コンテント」をコントロールできていない

自身の感情や態度の出し方をコントロールすることは、リーダーの必須能力です。

特に「プロセス」と「コンテント」を区別し上手に活用することは、チームや部下とのコミュニケーションの質を高める上で非常に重要です。

プロセス:表からは見えない感情や思考
コンテント:仕草・表情・発言内容など目に見える行動

つまりコンテントは「話の中身」であり、プロセスは「その場の関係性や感情の流れ」です。

上司が正論(コンテント)を言っていたとしても、ため息をついたり威圧的なオーラ(プロセス)を出していれば、部下は恐怖を感じてその正論をまともに咀嚼できなくなります。
「自分がどんなプロセス(態度・空気)を発信しているか」を意識できない上司は、チームの生産性を下げてしまうのです。

逆に部下が言葉(コンテント)では「わかりました」「大丈夫です」と言っていても、プロセス(表情・間・声のトーン)に不調や迷いが表れることがあります。
そのプロセスをくみ取れない上司からは部下が離れていくことになるでしょう。

まとめ:不適格なリーダーが組織を腐らせる

短期的に圧迫感を与える手法でも一時的な成果は出るかもしれませんが、長期的に見れば優秀な人材から順に離職していき、組織は崩壊します。

信頼されるリーダーになるため、

・心理的安全性を高める

・アンコンシャス・バイアスを捨てる

・プロセスとコンテントを意識する

チームの成果を高め、離職を防ぎたいリーダーや経営者の方は、ぜひこの3つのポイントを意識して日々のマネジメントに取り組んでほしいです。